脂質を有効活用するには…
脂質って何?
あぶらは、脂肪酸とグリセリンという物質で構成されていてます。
脂肪酸の構造・繋がり(鎖状態)によってさまざまな種類に分けられます。
肉などの動物性脂肪に多く含まれる『飽和脂肪酸』植物性脂肪に多く含まれる『不飽和脂肪酸』も脂肪酸の繋がりで分類したものになります。
中鎖脂肪酸って何?
脂肪酸には、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸があります。
中鎖脂肪酸は、一般的な油よりも素早く消化・吸収されるためすぐにエネルギーになると言われています。
植物の種子に含まれている天然成分です。
ちなみに、中鎖脂肪酸は他の脂と消化・吸収の経路が異なるため一般的な脂と比べると4~5倍も速く分解されるため短時間でエネルギーになる事が特徴です。
何に含まれているの?
代表的なものはココナッツオイルに含まれています。
少し前にココナッツオイルが流行ったのは、中鎖脂肪酸の含有量が多いため『痩せやすい』と謳い文句がついたため認知が広まりました。
その他、パームフルーツなどのヤシ科の種子に含まれています。また、母乳や牛乳にも含まれていていて、身近な物質です。
脂質は敵じゃない
ウルトラマラソンや長時間のトレイルランニングを走る場合は、栄養の戦略が完走に大きく影響を与えます。
身体を動かすガソリンである糖質と脂質をどのようにするかが大きなポイントです。
消化・吸収の良い栄養素にこだわればエネルギー効率が良くなるため、走行中の後半の『ガス欠』を防止しやすくなります。
質の良い栄養素を摂取して、有効に活用すれば『脂質』は敵ではありません。
中鎖脂肪酸は、優先的にエネルギーに変換されるだけで、太らないわけではありません。
『痩せる』と謳い文句を見かけますが、注意が必要です。